ピースクラフツSAGA 佐賀の伝統工芸を支援するプロジェクト
つくり手

諸富家具有限会社ミマツ工芸

木と異素材を組み合わせた「諸富家具(ミマツ工芸)」のステーショナリー

作り手もやりがいの感じる商品づくりを模索して

木と異素材とを組み合わせ、諸富家具を進化させたステーショナリーを製造するミマツ工芸。昭和47(1972)年の創業時は家具の部品を製造する会社でした。当時を2代目の実松英樹さんは「婚礼ダンスが飛ぶように売れ、部品製作に追われ納品していれば売上があがる時代もありました」と語ります。しかし(景気や)他産地の動向を見るなかで「メーカーから指示された商品ではない、やりがいのある喜ばれる自分たちの仕事・商品を作りたい」との思いから、既存事業からの脱却への模索を始め、デスク上の小物・ステーショナリーづくりに着手。平成20(2008)年には「置く」をコンセプトにデザインを展開するステーショナリーブランド「M.SCOOP(エム・スコープ)」を立ち上げました。
ミマツ工芸 DSC09212A

「置く」をコンセプトに展開する―M.SCOOP(エム・スコープ)

エム・スコープのラインアップは全15品。スマートフォンやタブレット、眼鏡や時計のスタンドやペンホルダーといった机上に「置いて」モノを装着することでデザインが完成する趣向です。木と異素材の組み合わせにもそれぞれのディテールにも、長年にわたりテーブルの脚やタンスの扉といったクオリティが追求されるミマツ工芸の技術が反映されています。
DSC09802A 「ステーショナリーのような小さいもの・パーツを作るとなると機械では難しい部分もありますし、シンプルなデザインを追求すると(綺麗だけど)木目が美しすぎて、デザインの邪魔になる場合もあります。商品化にあたってはまずはパーツと色ごとに規格が均一になるようにマニュアル化し、ロットにするまでが大変でした」。
「それぞれの商品のディテールに至るまで掘り下げて考えていることがエム・スコープの個性かもしれません。今度<風を感じてほしい>というコンセプトで新アイテムを出しましたが、これは色ではなく杢(木目)にこだわったもの。杢の柄が綺麗に出るデザインを追求しました」。

佐賀という風土から生まれた「綺麗なデザイン」を

「最初に伊勢丹に出品した時、ぼくらは<佐賀>で商品づくりをしていることを言わないで、とお願いしていました。問い合わせもウェブだけにして。商品の背後にある地域性を隠したかったんです。しかし8年経った今は逆に、佐賀という風土のなかからこんな<綺麗な>デザインが生まれた、と共感してほしい。時代で移り変わっている、価値観の変化でもあるでしょうね、今の。この日本の成熟した世界のなかで、なんでこの製品が必要なの?と意味を感じてもらう、使って喜んでもらえるモノを世に出していきたいですね」。

有限会社ミマツ工芸
諸富家具
住所:神埼市千代田町柳島1265-1
TEL:0952-44-2455

県内の伝統工芸制作者の課題や方向性は同じではありません。しかし、ひとつひとつ手作りで作られる工芸品を「より多くの人に知ってもらいたい、長く使ってもらいたい」という想いは一緒です。その想いをカタチとして届けるため、PWJは今後、さまざまな活動に着手します。佐賀の伝統工芸をまだ知らない人々へ向けての情報発信、チャネル開発、生活様式や生活者の意識の変化に対応した商品づくり。海外市場を見据えた商品開発や展示会の開催も計画中です。
次のステージを目指す伝統工芸のつくり手を支援することにより、PWJは佐賀県の地域振興に貢献したいと考えています。

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