「ピースクラフツSAGA」は認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が実施する佐賀の伝統工芸を支援するプロジェクトです。
つくり手

諸富家具の建具の技を活かし木のおもちゃを生みだす飛鳥工房の廣松美紀さん

飛鳥工房の諸富家具は家具職人が愛娘のために企画した木へのこだわりがあふれるおもちゃで、ピースウィンズ・ジャパンのふるさと納税の返礼品にもなっています。つくり手もつかい手も喜ぶものづくり目指し、商品を開発している飛鳥工房の廣松美紀さんにお話を伺いました。

ビジネスのきっかけは愛娘につくった木馬から

かつては諸富家具の引手を制作する木工所だったという飛鳥工房が、木のおもちゃをつくるようになったきっかけは、廣松さんのご家族に愛娘「飛鳥さん」が生まれたことがきっかけでした。現在店舗での販売を担当する廣松さんは創業時をこう語ります。
「子どもができたら木馬に乗せてやりたいな、と思っていたのですが、探してみると意外に気に入るものがなかったんです。そこで娘のために木馬をつくったのが、木のおもちゃをつくるきっかけでした。製作した第一号(試作品)の木馬を、娘がすごく喜んでくれたんです」。

つかい手もつくり手も「誰もがよろこぶ」モノづくりを

木のおもちゃの販売は工房の2階から始まりました。「娘の飛鳥に、次は何をつくって喜ばせようかな、と積み木のおもちゃをつくったり、次から次に商品へのアイデアも湧いてきて。最初は商売で考えていた訳ではなかったのですが、おもちゃをプレゼントした友人の反応を見ているうちに、木のおもちゃが商売になるんじゃないかな、と始めてみました」。以降、飛鳥工房はチャレンジショップを経て店舗へと拡大。現在はギフトとしての需要も多くなり、名入れのサービスも人気です。

子どもの遊びはつくり手のアイデアや工夫の源

「飛鳥工房の木のおもちゃには、赤ちゃんの皮膚はすごく薄いので<ケガをしないように>と、諸富家具の引手にはない磨きをかけていくんですね。手触りも優しいですし、木のおもちゃが嫌いというお子さんはあまりいないんじゃないのかな。同じおもちゃでもお子さんによって遊び方もさまざまで、つくり手のアイデア、工夫を欠くということはありません。大人になっても子どもの頃に感じた木の香り・嗅覚の記憶は忘れないもの。今も飛鳥工房の店舗で子供たちと遊びながら商品づくりを行っています」。

木のぬくもりを日常生活のシーンに取り入れてほしい

飛鳥工房のおもちゃの特徴は、丸いフォルムと木目を活かしたぬくもり―。この工房のポリシーは、ピースクラフツSAGAのふるさと納税でもお届けする商品第1号の「飛鳥の木馬」をはじめ、「コーヒードリッパー」や「リバーシ」「手押し車と積み木」「モクバ」といったアイテムのすべてに反映されています。
「木のおもちゃには、赤ちゃんが使うという配慮から色を塗っていないんです。塗装が専門ではないということもありますが、木の色・木目が美しいな、という思いもあるんです。木質のそのものの肌合い・色の組み合わせで表現ですね。木のぬくもりを日常に、生活のシーンに取り入れてほしい」。

おもちゃがその後の人生の意識となることを願って

「私たちの会社はスタッフが女性ばかりなのですが、木のぬくもりが<母性本能>をくすぐって商品づくりに活かれていると思うんです。現在はモノがありふれているじゃないですか。とりあえず生活するためのモノに囲まれるか、自分のこだわりを大切にしてモノを選ぶのか―。おもちゃは一生使うものではない、人生の切り取った一部でしかないのですが、おもちゃへのこだわりが、のちのちその子の一生・人生を支える意識になっていく、ということがあると思うんです。母の使った丁寧につくられたおもちゃが子に引き継がれる、というのも伝統だと思います」。

公開日:2017年2月22日
 
更新日:2020年11月11日

諸富家具/飛鳥工房/廣松美紀の返礼品紹介

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