「ピースクラフツSAGA」は認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)が実施する佐賀の伝統工芸を支援するプロジェクトです。

EDITION 2022

EDITION 2022

「ピースクラフツSAGA EDITION」は、今年5年目となるピースクラフツSAGAの商品・作品開発プロジェクトです。今年は、有田焼・伊万里焼・唐津焼・諸富家具の5事業者が参加。各事業者の特徴をいかしながら、「家の中の生活を豊かに」をテーマにラインアップ。ピースクラフツSAGA 限定のふるさと納税返礼品となるほか、各事業者、オンラインショップでお求めいただけます。

唐津焼/鏡山窯

線刻粉引

唐津の鏡山の麓に窯を構える鏡山窯は、高い成形技術と加飾法、多彩な釉薬と登窯での焼成により、手仕事ならではの豊かな表情の作品を生み出し続けています。
今回は特徴的な粉引の表情をもつ器のシリーズです。オードブルや手まり寿司にも最適な、サンマがそのまま載る長皿、いろいろな料理や菓子皿に対応できる二種類の大きさの角皿、そして、毎日の茶をゆったりと楽しめる湯呑みを製作しました。どれも唐津焼ならではのダイナミックな造形美と上品な粉引の世界観が共存する魅力的な作品です。粉引は、使っていくほどに味わいのある色へと表情を変えていきます。その変化もお楽しみください。

鏡山窯/井上 公之さん

消費者には日常使いのイメージに乏しい唐津焼。これをどう食卓にあげるかを澄川さんが一緒に考えてくださいました。
気に入っていただいた粉引の表情と手仕事の良さはそのままに、澄川さんの描くイメージに寄り添ううちに、ものとしての存在感と料理の引き立て役の両方を併せ持つ実用的で個性的な器になりました。

線刻粉引長皿

H20×W350×D100mm、陶器製

11,000円(税込)

線刻粉引湯呑み

H80×φ65、80ml、陶器製

4,180円(税込)

線刻粉引角皿(大)

H20×W205×D205mm、陶器製

11,000円(税込)

線刻粉引角皿(小)

H20×W150×D150mm、陶器製

6,600円(税込)

有田焼/井上祐希(井上萬二窯)

青紫陽花天目/黒豹天目

人間国宝を祖父に持つ井上祐希さんが、焼き物づくりでこだわっているのは「制御できない揺らぎの美しさ」です。
今回は、初期段階の打ち合わせで天目の美しさに注目し、この個性のある模様を最大限に生かすことになりました。ロクロ成型という王道の技法でつくられた、あまり見たことのない攻めた造形の高台と、エッジの効いた全体フォルムはとても印象的です。このフォルムをベースに、井上さんの技によって加飾された天目は奥の深い表情を醸し出しています。何を入れても絵になる器です。高台部分はボリュームがあり、飾って美しいだけでなく、機能的にも持ちやすい形になっています。

井上萬二窯/井上 祐希さん

澄川さんとのプロジェクトは、新たな発見もあり、楽しみながら進めることが出来ました。
プロジェクトを経て、今後は作品づくりだけでなく子どもや若い方が参加できる体験型のワークショップのような活動にもチャレンジしてみたいと思っています。

青紫陽花天目大鉢(H85×φ200mm・磁器製)

27,500円(税込)

青紫陽花天目中鉢(H60×φ110mm・磁器製)

16,500円(税込)

青紫陽花天目小鉢(H55×φ85mm・磁器製)

7,700円(税込)

黒豹天目大鉢(H85×φ200mm・磁器製)

27,500円(税込)

黒豹天目中鉢(H60×φ110mm・磁器製)

16,500円(税込)

黒豹天目小鉢(H55×φ85mm・磁器製)

7,700円(税込)

有田焼/徳幸窯

銀結晶釉

江戸時代の慶応元(1865)年より有田焼をつくり続けている伝統ある窯元、徳幸窯とコラボレーションした新しい磁器作品のシリーズです。
今回の新作の、一見、石のようにもさびた鉄のようにも見える重厚感のある質感は「銀結晶釉」と呼ばれる徳幸窯で開発された釉薬によるものです。磁器でありながらも、非常に表情豊かな作品となりました。「金継ぎ」をイメージしたデザインは、蝋(ろう)を付けた筆で一つ一つ線を描いて表現しています。大中小の丸皿と二種類のサイズの角皿はいずれもテーブルを華やかに演出することでしょう。スタッキングしても場所を取らず、省スペースでの収納が可能です。

徳幸窯/徳永 弘幸さん

澄川さんは以前から存じ上げていたのですが、共同で開発をするのは初めてだったので緊張してました。
打合せをするたびにアイデアが浮かばれ、それを取り入れることで作品が進化していく過程が楽しく、とても有意義な取り組みになりました。硬い質感の中に浮かぶ柔らかい曲線、その表情の対比をご覧いただければと思います。

伊万里焼/青山窯

森羅万象

伊万里、大川内山の豊かな風土に育まれて140年の歴史を刻む青山窯(せいざんがま)。青山窯は、この由緒ある地で、伝統を守りつつも常に新しい技術と表現にチャレンジし続けています。
青山窯とのコラボレーションでは、伊万里焼の花器のイメージを覆す、斬新な花器が誕生しました。表面はマットなホワイトに仕上げています。世界で通用するデザインセンスで造形された花器は「森羅万象」をコンセプトとし、自然界の元素をテーマとしたものです。第一弾の今回は「水」と「石」をテーマとした造形となっています。 花を活けなくても、そこにあるだけで存在感のある器を目指しました。

青山窯/川副 史郎さん

代々多くの花瓶をつくってきましたが、ライフスタイルの変化により昔ながらの形状や絵柄は求められなくなりました。そのことがずっと心に引っかかっていましたが、今回、澄川さんのデザインでまったく新しい花瓶に挑戦することができました。
シンプルで斬新な形状は自然の石や水をモチーフとしています。雰囲気は一新しましたが、祖父や父がその時代に合った商品開発にチャレンジした気持ちを受け継ぐことが出来たと思います。

花器 ―水―

H215×W135×(最大部分)D80 mm、磁器製

11,000円(税込)

花器 ―石/エメラルド―

H160×W170×(最大部分)D50 mm、磁器製

11,000円(税込)

花器 ―石/イーグルアイ―

H160×W170×(最大部分)D50 mm、磁器製

11,000円(税込)

諸富家具/ミマツ工芸

木工「玄関周りアイテム」 「矢絣模様のティッシュケース」

佐賀県南部に広がる筑紫平野にミマツ工芸の工房があります。良質で丁寧なつくりで名高い諸富家具の部品製作からスタートし、木工旋盤などに卓越した技術力があります。
そのノウハウの蓄積で近年は眼鏡スタンドなどのオリジナル木工商品を数多くデビューさせてきました。高級車LEXUSとのタイアップ商品も手掛けています。今回は玄関周りの木製品のシリーズを製作しました。玄関小物などを収納できる腰掛ボックスと自立する靴ベラです。いずれもひのきの質感を活かした商品です。また、ミマツ工芸を象徴する日本杉の矢絣模様のティッシュケースも製作しました。使いやすさにもこだわりました。 

ミマツ工芸/實松 英樹さん

プロのデザイナーの方との製品開発では、何度も何度も改良を重ねる目線に妥協のないものづくりを学びます。今回のプロジェクトでも、初めてのカテゴリーばかりでした。デザインはもとより、用途から考えた改良がとても意味深いものでした。今後は、ガラス、陶器、磁器、漆器、錫、布、革、紙、木材など、これらの素材の中で、木が持つ「木目色柄」「曲がり」「節」など特徴を生かしえるアイテムを生み出したいです。

矢絣ティッシュケース

H50×W270×D147mm

15,400円(税込)

Tatami ISU

H430×W600×D230mm

66,000円(税込)

収納台付き靴ベラ

収納台/H740×W80(最大部分)×D65mm
靴ベラ ロング/H700×W40×D11mm
靴ベラ ショート/H500×W40×D11mm

17,600円(税込)

デザイナー紹介

澄川 伸一(すみかわ しんいち)

プロフィール
大阪芸術大学教授/澄川伸一デザイン事務所代表
千葉大学卒。SONYでのデザイナーを8年経験後1992年独立。2016 RIOと2020 TOKYOのオリンピック・パラリンピック公式卓球台をデザインする。その他、児童遊具/医療機器/セキュリティーゲート/プロ用カメラ/ガラス製品など広範囲でデザイン活動を実践。IF賞、ドイツレッドドット賞、グッドデザイン賞など受賞多数。
https://sumikawadesign.amebaownd.com/
コロナ禍で、家の中で過ごす時間が圧倒的に増えてきました。また、大人数の食事の機会が減り、一人または少人数での食事の機会が増えています。そのような状況の中、丁寧につくられた食器で日常の食事を豪華に彩ったり、花を活けて生活空間を季節の移ろいとシンクロさせてその変化を楽しんだり、細部にまでこだわってつくられた玄関先のアイテムで、家に帰るのが楽しくなるような演出をしたりなどが大事になってきています。今年度はそのような「家の中の生活を豊かに」のテーマで、佐賀県の伝統産業の作家さんたちと素敵なコラボレーションの作品群が誕生しました。ぜひお手に取ってお使いいただければ幸いです。