
ロックグラスだが、ビールもおいしく飲めるエッグシェルMONYOU魚子。つまみのナッツはエッグシェル菊割小皿に盛って
(写真すべて/藤本幸一郎)
「エッグシェルMONYOU魚子(ななこ)」は、好きなグラスのうちの1つです。表面に魚子、つまり魚の鱗文様を凹凸にして入れているので、持った時の手触りが心地良く、また飲み物を注いだときの陰影がきれいに映るんです。私は普段からお酒をよく飲み、ウィスキー、焼酎、日本酒、ビールと、それこそ何でもいける口なのですが、ほとんどのお酒をこのグラスで飲んでいます。当初、これはウィスキーのロックグラスとして開発したものですが、結局、自分ではいろいろなお酒に使い回しています。プレーンなグラスも好きですが、凹凸で文様が入ったこれの方が少しリッチな感じがするんですね。家で妻と一緒によくお酒を飲みまして、最近は息子が成人したので、息子とも一緒にお酒を楽しんでいます。
自社開発した商品は基本的にすべて自分の家で試して、使い心地のテストをします。それで納得したものだけを商品化しています。家の食器棚の手前に並ぶものが、だいたいよく使われているものですね。それには何かしらの理由があるはずなので、商品開発の参考にします。以前は定番商品の「オランダ」シリーズや「イタリア」シリーズを自分の家で頻繁に使っていましたが、ここ1年くらいは「エッグシェル菊割」シリーズを頻繁に使っています。薄くて軽く、マットな質感なので、和食でも洋食でも料理が映えて使いやすいんですよ。結局、自分自身はいろいろな用途に使える器をよく使うという傾向があるようです(談)。
(杉江あこ/意と匠研究所)
山本さんが最近、家でよく使っている「エッグシェル菊割」シリーズの皿と鉢
県内の伝統工芸制作者の課題や方向性は同じではありません。しかし、ひとつひとつ手作りで作られる工芸品を「より多くの人に知ってもらいたい、長く使ってもらいたい」という想いは一緒です。その想いをカタチとして届けるため、PWJは今後、さまざまな活動に着手します。佐賀の伝統工芸をまだ知らない人々へ向けての情報発信、チャネル開発、生活様式や生活者の意識の変化に対応した商品づくり。海外市場を見据えた商品開発や展示会の開催も計画中です。
次のステージを目指す伝統工芸のつくり手を支援することにより、PWJは佐賀県の地域振興に貢献したいと考えています。
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